今日は歯医者の予約日、今回はこの為にバンコクに来ました。
シンガポールでは治療代が高いので大体一時帰国の際についでに治療する方が多いようです。
僕はタイの歯科治療が世界トップレベルと聞いたので、治療費も抑えられる事もあり旅行ついでにバンコクで治療してみる事にしました。
朝一番に目に入ったのはこの光景。
見えるでしょうか?
植木鉢への水やりです。
トラックで徐行しながら荷台の巨大な容器からじょうろで水を汲んで柱にぶら下がった1つ1つの植木鉢に手を伸ばして水をやっていきます。
初めて見ると結構面白い光景です(笑)
そしてついに念願の歯医者が見えました。
これです。
とても素晴らしい歯医者でした。
歯茎に埋まった親知らずの抜歯だったのですがストレスなく快適そのものでした。
その時のことはこちらに書いています。
とりあえず歯を抜いたからろくに食事はできないだろうという事で治療後はレストラン等には寄らずに地下鉄と電車を乗り継いで真っ直ぐアユタヤを目指すことに。
まずは地下鉄を利用。
プラスチックのコイン型のトークン切符を買ってタッチすると改札が開きます。
地下鉄の雰囲気はこんな感じです。
綺麗で発達しているので先進国と変わりありません。
20分程してBang Sueという駅にたどり着きました。
ここで電車に乗り換えです。
駅構内はやたら広くて無機質な感じです。
よくわからないまま歩いて行きました。
実はこの地下鉄の敷設には日本政府が資金協力をした背景があるようです。
色々とタイとは結びつきが深いよう。
電車への乗り換えの看板が見えてきました。
しかし歩いても歩いても続く道。
なんだか随分広いです、この駅は。
階段を上がってようやく地上に出るとすぐ目の前にこんな電車の駅がありました。
駅の場所がよく分からずに来たので歩かずに済んでよかったです。
ホームにはあくび犬が。
そして白鳩も。
ホームの窓口で切符を購入。
驚いたのが切符の値段です。
わずか14バーツ(50円位)。
長距離移動なのに安くて有難いです。
暑かったので水を購入。
タイでペットボトル入りの飲み物を買うとなぜかストローを貰えます。
まあ使ってみると便利なようなタイ気分が味わえるような?(笑)
電車が来るまで40分近くあったのですが、炎天下の中どうにか水分補給をしながら耐えました。
そしてついに列車が到着し、乗車。
冷房なしの昔ながらの扇風機が天井についたレトロな列車で異国情緒たっぷりです。
窓にはアルミの日除用の二重窓がありました。
なかなか味わえない雰囲気を体験できます。
そして1時間半程でアユタヤに到着。
駅を後に。
アユタヤのイメージが今一つ浮かばなかったのですが、駅前はこんな感じの通りで小さな村といった感じでした。
右側に見える赤い屋根の建物がアユタヤの駅です。
予約した宿へ向かいましたが歩けど歩けどなかなか辿りつかず、思いの外遠い道のりでした。
途中には歩道のない車道だけの長い橋があり、轢かれないように後ろを振り返りながらジリジリと陽に焼かれて歩き続けました。
民家の敷地を通って雑草だらけの空き地を抜け、道なき道をよくわからないままGoogle mapの示すようにひたすら歩き続け、どうにか30分位で宿に到着しました。
かなり強きなルート案内でした(笑)
そしてこれが今夜の宿。宿代はなんと600円です。
いい年をしていつまでも青春を送っている気がします(笑)
ベッドに荷物を置いて。。。
と思ったら思い切り水をぶちまけてしまいました。
まあタイなのですぐに乾きますが(笑)
そして宿に着くや否やあと10分後にボートクルーズがある事を宿のカウンターで知りました。
これは丁度いいと申し込みボート乗り場へ。
川沿いの宿だったのでちょうどすぐ裏手に乗り場があって便利でした。
200バーツで2時間半近く川を進み、川辺の寺に何箇所か降りるといった感じの観光をしてきました。
ここでなんだか歯がズキズキしかけてきました。
痛み止めをもらったのでそれを飲む為に胃に何か入れておこうと近くの駄菓子屋でパンと胡麻を挟んだ菓子を購入しました。
パンを鳩の餌くらいに少しずつちぎりながら抜いた歯と逆側の列の歯で噛み砕いて治療箇所をいたわりながらゆっくりと飲み込んで行きました。
乗り込んだのはこんな細長いボートです。
途中で降りていくつか建物を見学したりしました。
あまり1つ1つのものが何なのかは気にせずわからずといった感じで見ていたのですが、まあぶらぶらとできて楽しかったです。
川沿いで休憩、今度は菓子っぽい方を試してみました。
ごまペーストがぎっしりつまっていて素朴な味です。
ボートからの風景
高床式の家が並んでいて気になります。
童話の世界の様。
また色々とお寺を見たり
銅像等を見たりして散策してきました。
そして遂にここがクライマックス、アユタヤ遺跡です。
教科書でしか見た事のないような世界が目の前に広がり、気持ちが昂ります。
犬がいるのは微笑ましかったですが(笑)
静かで厳かな雰囲気。
自分の足でこの場所を歩ける事が何か不思議な感じがしました。
大半はビルマ軍に破壊されてはしまったようですが、十分見応えがあります。
たっぷりと時間をかけて遺跡を見学できました。
ツアーはこれで終了、ボートに乗って宿に帰ります。
夜は川沿いのレストランで晩ご飯。
と言っても歯茎に深く埋まった親知らずを抜いたので食事はまともにできません。
それでもせっかくのタイ旅行を無駄にしたくない!
という事でどうにか挑戦してみる事に。
スープ類やパラパラした炒飯だと歯茎にできた空洞に入りやすいだろうからそういうもの以外なら片側の列の歯だけで噛んで飲み込めるだろう。
そう思いビーフサラダとマンゴーを注文。
一つずつ牛肉をフォークで口の中の片側の歯列の上に乗せ、それを決して反対側に移動しないように気をつけながら懸命に噛んで飲み込んで行きました。
片側だけの歯で飲み込める状態にまで食べ物を咀嚼するというのは思いの外大変なものでした。
それでも食事なんて到底無理だと思った割には意外といけました。
時間はかなりかかりますが食べる事を我慢しなくて済んで良かったです。
それなりに旅を楽しめています。
まあアルコールはお預けですが(笑)
レストランの入り口にはカラフルな南国の鳥がいました。
右上の鳥は結構珍しい色模様な気がします。
という感じで青春ドミトリー旅、なぜか日本人だらけの宿で一泊し、土砂降りの中、今日も1日が無事終わりました。
痛み止めが効き、観光も食事も楽しめて良かったです。