シンガポールの気候

 

シンガポールは大体通年30度位の常夏の国です。

 

せいぜい変化があるのは雨季ぐらいのもの。

 

しかしその雨季すら気づかない程です(笑)

 

なんだか最近雨が降るなという気がすると誰かが今は雨季だからと教えてくれます。

 

しかし一体雨季が何月でどの位続くものなのか、4年住んでもよくわかりませんでした(笑)

 

調べてみたらどうやら11月から2月が雨季らしいです。

 

 

 

季節がない国での生活がどんなものか来る前には想像がつきませんでした。

 

まあ良い面もあり悪い面もあります。

 

冬の寒い朝、死に物狂いでベッドから出て震えながら洗面所に向かうような苦しみは無くなりました。

 

一年中屋外プールで泳ぐ事もできます。

 

スーパーでは一年中スイカやマンゴー、パパイヤ等の南国のフルーツが手に入ります。

 

まあそういうものは持って帰るのが重いし、それ程食べたい訳でもないので実際はそんなに買わなかったりする訳ですが(笑)

 

 

 

それから洋服代が劇的に減りました。

 

一年中半袖でジーパンを穿くだけなので、季節ごとに服を買いに行くような習慣が一切なくなった為です。

 

日本にいる頃は年間で使う服代はばかになりませんでしたが、それがゼロに近くなります。

 

まあそれでも新しいTシャツが欲しくなったりはするのでたまに買ったりもしますが、本当にたまにです。

 

比にならない程安く済むのは確かです。

 

逆に着るものに頓着しなくなり、季節感がなくつまらないという事もあります。

 

 

 

そう言えばシンガポールに来たのは9月頃だったのですが、ユニクロに行くと少し驚く光景がありました。

 

こんな南国にもかかわらずダウンジャケットやヒートテック等、冬物が大々的に売られていたのです。

 

何の為に?!と思いまいしたが、どうやら旅行用のようです。

 

常夏の国ではそういう冬物の衣類を購入して寒い季節の外国を訪れるのがステータスなんだとか。


そんな話を聞いても何のことやらと思っていましたが、実際に数年常夏の気候で暮らしていると、寒い季節はもはや憧れに近いものがあります。

 

 

 

日本にいた時は冬の寒さなんてもちろん苦痛でしかありませんでした。

 

しかし今ではたまに冬の季節を外国で体験できると、それだけで感動してしまいます(笑)

 

冷たい空気を吸う事、冬服を着て街を歩くこと、それだけで本当に新鮮な気分になれます。

 

頭がすっきりして気持ちがいいので秋冬の旅行は個人的にはとても好きです。

 

 

 

逆に困ったというか、こういう事が起こるのかと思ったのが記憶です。

 

一年中かわりばえのない時間がだらだらと流れる為、起きた出来事の記憶の時系列がよくわからなくなりました。

 

去年の春は、去年の冬はといった思い返し方ができない為です。

 

時の流れが早く感じ、恐怖さえ感じるくらいです。

 

あっという間に一年が終わってしまう気がします。

 

逆にこのままではいけない、しっかりしなければと思うようにもなりました。

 

無意識に過ごしてしまうと浦島太郎状態

 

10年位過ごしたつもりが実際には30年経ち、ふと気づいたらもう60歳かという感じになっていそうです(笑)

 

 

 

 

そんな感じで、南国の気候によって自分の生活や感覚が多少変わったりもしますが、シンガポールは地震や台風等の天災もなく過ごしやすい国だとは思います。

 

 

 

 

それではまた