シンガポールで部屋を借りて住む際は、コンドミニアムや団地をシェアして住むのが一般的です。
これは物好きな人や節約をしたい人、交流好きの若者だけに限りません。
大抵の単身者が当たり前にやっている事で、むしろ一人暮らしをしている人は少ないんじゃないかと思います。
そもそも住宅事情が日本と全く異なっています。
ワンルームタイプの部屋がほとんどないのが実情。
9割がた普通の3LDK, 4LDKといったような間取りのものばかりです。
所帯をもっている方はそういった間取りのコンドミニアム、またはHDBと呼ばれる国営団地を借りきって住みます。
そして単身者は誰かとシェアをしてその一室だけに住む訳です。
シェア相手は特に見つける必要はありません。
普通に募集にかかっているところへ内覧や申し込みをすると既にもう誰かが入居しています。
コンドミニアムは色々と共用設備が整っていて最高です。
例えばプール、テニスコート、バーベキューコーナー、ジム等。
場所によってはカラオケルーム、ピアノルーム、ゴルフシミュレーションルーム、TVゲームルーム、映画用のプロジェクタールーム、読書室があったり、コンビニやヘアサロン、果ては温泉まで備えているところまであるようです。
価格はピンキリですが、コンドミニアムだと大体一般的なところは以下のようなところが多いように思います。
コンドミニアム マスタールーム 1500-1600ドル
コンドミニアム コモンルーム 1200-1300ドル
コンドミニアム ユニット(3LDK等) 3500-4000ドル
HDBと呼ばれる国営団地であれば大体ここから30%から40%offくらいのところが多いんじゃないかと思います。
一般的にはマスタールームと呼ばれるバストイレ付きの大きめの部屋が一つ、残りはコモンルームと呼ばれる共用バストイレが部屋の外にあるマスターよりは狭めの部屋のタイプになります。
僕もシンガポールに来て初めに住んだところは3LDKのコンドミニアムの一室を借りる形でした。
一般的には高い高いと言われるシンガポールのコンドミニアムですが、そんな事もない気がします。
東京で部屋を借りるのに少し足した位でプール等がついているので個人的には安い位なんじゃないかと思います。
日本でそんな設備がついたところに住むには150万円以上はしてしまうんではないでしょうか。
まあシンガポールは国土が狭い事もあってか部屋が狭いので一概に比較もしずらいところもあるにはありますが。
それでも住民税がかからず、もっと言えば健康保険、社会保険等もなく、所得税も圧倒的に安いので、家賃が多少高くても十分相殺できます。
僕が住んだ限りではコモンルームで四畳半から五畳くらい。マスタールームで五畳から八畳位でした。それよりも広いところを見つけるのは期待できないような気がします。
僕は3LDKの古いコンドミニアムのコモンルームを1,050ドルで借りて生活をスタートしました。
改造されたリビングや物置も貸し出し用の部屋になっていたりしたので、結果的に無理やり6LDKになっていましたが、その分部屋は安い価格になっていました。
結果オーライです(笑)
光熱費は毎月割り勘だったのですが、僕のところでは大体80ドル位だったと思います。
払い方は定額だったり割り勘だったりと、オーナーによって違ったりもすると思います。
場所によってはメイドさんがいてその料金もプラスして払う形になるんだとか。
メイドさんがいれば掃除、洗濯、アイロンがけ、食事の用意、幼稚園の送り迎え等、至れり尽くせりです。
そういうのは共働きの文化のシンガポールで根付いたサービスのようです。
僕のところにはメイドさんはいませんでしたが、清掃の方が共用部分の掃除に月に二回来ていました。
シェア生活では冷蔵庫、キッチン、洗濯機、シャワー等を共同で使わなければなりません。
冷蔵庫は棚ごとに使用者を決めたりするところが多いらしいです。
僕のところは皆で適当に使っていました。
シェア生活では冷蔵庫に物を入れすぎない、洗濯物は早く回収する、キッチンの洗い物はすぐに片付ける等の気回しが必要になります。