シンガポールにはいくつかローカルのビールがあります。
そしてその内の一つ、最もメジャーなのがタイガービールという銘柄です。
ハイネケンとシンガポールのFraser and Neaveという会社の合弁会社が製造販売しているようで、工場見学もできるようになっています。
という事で、今回はタイガービールの工場見学に行ってみました。
Asia Pacific breweries 459 Jln Ahmad Ibrahim, Singapore 639934 (行き方)MRT Tuas link駅下車後、バス 182番で3駅目のOpp Asia-pacific brewery 下車 (チケット) 週末20ドル / 平日18ドル
目指すはMRT(地下鉄)の西の果ての最終駅、Tuas link駅。
長らくシンガポールに住んでいてもこんな最果ての駅まで来たのは初めてでした。
といっても国自体が東京23区と同じ位のサイズなので30分位で着くのですが(笑)
駅構内にはたまたまかもしれませんがスピーカーからピアノの曲が流されていて、独特な雰囲気が漂っていました。
プラットフォームもドームのようになっていて天井が高く、知らない駅に来たなという感じがします。
駅から外を見ると遠くに橋や海、船が浮かんでいるのが見えました。
芝地も広がっていて、郊外でシンガポールの新しい顔を見られた気がします。
駅前では目を引く黄色いバスが発車しようとしていました。
近くでパラソルを張って係員がチケットを売っていましたが、このバスに乗るとマレーシアに行けるようです。
シンガポール西の果ての地で、橋を渡ればマレーシアなので、気軽に隣国への旅行ができます。
駅からはビール工場までは1.5kmの距離でした。
それ位なら歩けばいいだろうと思い、ビール工場へとこんな道を進んで向かいました。
ところがです。
突然道があってないような状態になり、、
枝葉をかき分け、
蜘蛛の巣にかかり、
雨上がり後のぬかるみで靴が泥まみれになり、、、
やっとの思いできちんとした道路に出る事ができました(笑)
そして遂に工場が見えました!
裏にはビールケース等が積まれています。
フェンスに囲まれた脇道を歩いていくと入り口が見えました。
ようやく辿り着けて気分がのってきた瞬間です。
実は間違えて一度事務所の方へ行ってしまい、職員の方に助けられて随分遠回りをしてここに辿りついたので正面入り口にくるまで大分うんざりしていました(笑)
入り口で写真付きの身分証を見せ、待合室へ。
アルコールを提供しているのでパスポート等の身分の年齢のわかるものは必携です。
工場内は職員の方がガイドになって案内するツアー形式です。
まずはタイガーの簡単な歴史を聞き、歴代のボトルデザイン等が見られるショーケースの見学です。
1932年から製造が始まり、モンドコレクションでは5年連続金賞を受賞しているそうです。
昔のものは今とは随分趣が違います。
上段センターにある青地のラベルのものが恐らくは現在のものか、それに近いものだと思います。
ハイネケンとの合弁会社という事で、中段にはハイネケン缶やトレイのようなものも展示されていました。
ビンテージラベル、昔のピンクパンサーやバックスバニーのような西洋の漫画のようなレトロな感じがして魅力的です。
次はモルトの見学へ
手にとって香りを嗅いでみるとチョコレートのように強くコクのあるずっしりとした甘い芳香がしました。
こちらの白い方は爽やかでフルーティーな香りです。
中庭のようなところは写真撮影スポットになっていました。
昔はこんな小型トラックの荷台でビールを輸送をしていたのかもしれません。
座席はこんな感じ
ガタつきそうですが運転したら楽しそうな車です。
荷台にはタイガー
どことなく日本画のようです。
こちらは壁と通路の壁をトラックの絵にして繋げて遊んでいるアート。
そして記念写真を撮る場所。
植木が育ちすぎて肝心の文字が隠れ気味ですが(笑)
氷で冷えたタイガビールの演出
実は蓋を開けた瓶の口から入って次の見学ポイントに向かえます(笑)
工場の中は撮影禁止でした。
高速でぐるぐると一斉に何十本もの缶が回転したり、移動したり、ベルトコンベアに移されて出来上がった缶ビールが流れたりと好奇心を刺激される空間でした。
撮影できたのはこんな感じで
工場の外観と
そしてこの作業着の写真位です。
見学で訪れているだけの部外者から見るとちょっとしたヒーローのような立ち姿と面持ちに見えます(笑)
次はサーバーや計器等の道具の展示コーナーです。
温度・炭酸ガス計測機等
イーストを入れる水差し
ビール瓶ケース
ポスター
サーバー
体験コーナー
クイズの正解者はビールを注いで飲む事ができるようでした。
僕にはさっぱりわかりませんでしたが。
タイガービールの空き缶で作られたマーライオン、歯やうろこ等、細かいところまで丸みや曲線等も交えて再現できていて見事です。
タイムカード
こんなものを撮っていたらツアーグループについていくのに遅れてしまい、進むべき次の扉がロックされてついていけなくなってしまいました。
そして戻る側の扉もどこもかしかもロックされて八方塞がりに。。
身動きが取れず地味に情けなかったです(笑)
見学はこんな感じで終了しました。
こじんまりとしていて回りやすかったです。
土産物コーナーではこんな缶ビール型のキーホルダーが売っていました。
ビール工場のキーホルダーは他の国でもそうでしたがつい欲しくなってしまいます。
まあ結果的には鍵に何かをつけるのが嫌いなのでそれを理由に我慢して買わない訳ですが(笑)
他にもタオルやサンダル、腕時計と色々タイガーグッズが売られていました。
Wish you were beerタンクトップなんてものも。
(wish you were here/あなたがいてくれたらいいのに、hereとbeerのもじり)
近くにはまた空き缶アートがありました。
今度はマリーナベイサンズ(屋上にプールを渡しているホテル)です。
もはやこの空き缶アート作品だけで美術館を儲けても良いくらいな気がします(笑)
最後はバースペースへ。
ここでは無料でミニグラス五杯の試飲ができ、気に入ったものを注文する事ができます。
まずはホワイトタイガーという白ビールを試飲。
さっぱりしていてフルーティでありながらも白ビール特有の濁り気があって良い具合です。
続いてブラックタイガーという黒ビール。
こちらもすっきりしていてクリアで軽い口あたりです。
色味だけでも判るかもしれませんが、ギネスのようなずっしりとした感じとは対局の感じです。
白ビールの気分だったのでホワイトタイガーを注文しました。
一杯4ドル(330円位)とかなり安かったです。
街中の半分かそれ以下の値段です。
バーでひとしきりゆっくりした後、工場を出ました。
帰りは工場前にバス停があったので駅まで快適に帰る事ができました。
現地生活者としは非日常的な経験ができて満足できました。
ツアー時間は大体45分位です。
工場からはマレーシアのアウトレットやイオンモール、レゴランド等にもアクセスがいいので、パスポートを持参して足を伸ばしてみても良いかも知れません。
それではまた